塗装会社の見積から請求まで|Excelの二重入力を減らす順番

結論:全部を一度に移そうとすると失敗します。見積・注文・請求のうち、同じ内容を2回打ち直している1か所だけを先に直します。 塗装会社では、見積の明細をそのまま請求へ写す作業が最も多い二重入力です。

電気スタンドの下で、紙の見積書を押さえながらノートPCの表計算に入力する手元のイメージ
電気スタンドの下で、紙の見積書を押さえながらノートPCの表計算に入力する手元のイメージChatGPT生成のイメージ(実際のサービス画面・現場の写真ではありません)

まず二重入力を数える

改善する前に、今どこで打ち直しているかを書き出します。塗装会社でよくあるのは次です。

打ち直している場所1件あたりの時間月の件数月間ムダ時間
見積 → 注文書10分20件200分(3時間20分)
見積 → 請求書8分20件160分(2時間40分)
請求書 → 会計ソフト5分30件150分(2時間30分)
現場の実績 → 請求金額10分20件200分(3時間20分)
入金 → 消し込み5分30件150分(2時間30分)

※上記の時間・件数は計算方法を示すための例です。自社の実際の時間・件数に置き換えてください。

月間ムダ時間は「1件あたりの時間 × 月の件数」で出します。この例では合計860分(14時間20分)で、最も大きいのは「見積 → 注文書」と「現場の実績 → 請求金額」の各200分です。時間×件数が最も大きい行から手を付けます。 感覚で「会計ソフトを入れれば楽になる」と決めないための作業です。

直す順番

1. 見積の書き方を先に揃える

見積の明細がバラバラだと、どのソフトに移しても転記は減りません。塗装なら、次の粒度で統一します。

足場
高圧洗浄
下地補修
養生
外壁塗装(下塗り・中塗り・上塗り)
付帯塗装
諸経費

現場ごとに項目名を変えないことが前提条件です。ここが揃っていないと、次の工程で自動化できません。

2. 見積から請求へ写す作業を止める

見積の明細をそのまま請求へ持っていける形にします。方法は3つあります。

一番上は費用ゼロで今日からできます。ソフト検討の前に、まずこれで足りるかを確かめます。

3. 追加工事の扱いを決める

塗装では、着工後に付帯や補修が増えます。追加分を見積に書き足すか、別の見積を作るかを決めておかないと、請求時の打ち直しが起きやすくなります。別の見積として作り、請求時に合算するほうが履歴が残ります。

4. 会計ソフトへの受け渡しを最後にする

請求書の作り方が固まってから、会計側を考えます。順番を逆にすると、会計ソフトの都合に見積の書き方を合わせることになり、現場が使いにくくなります。

会計ソフト側の比較は建設業向けfreee vs マネーフォワードで扱っています。見積から請求までを施工管理側でまとめる場合は塗装業向け施工管理アプリ比較の候補が対象になります。

Excelのまま改善できること

ソフトを増やさずに減らせる作業もあります。

これで減らないものだけが、ソフトを検討する対象です。

移行するときの注意

3つ目は見落とされます。古い単価のまま移すと、間違いが自動で複製されます。

人数別

1人

見積と請求を同じファイルから作るだけで、二重入力の大半が消えます。ソフトの検討はその後で構いません。

3〜5人

見積を作る人と請求を出す人が分かれます。項目名の統一が効きはじめる規模です。

10人

現場ごとに見積の担当が変わるため、雛形と単価表の管理者を決める必要があります。ここが決まっていないと、雛形が人数分に増えます。

確認するもの

請求そのものの出し漏れは小さな工事会社の請求漏れ対策にまとめています。

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