建設会社向けクラウドストレージ比較|写真・図面・見積をどう分けるか
結論:会社メールや共同編集まで必要ならGoogle Workspace、5〜10人で大容量を定額共有したいならXServerドライブ、工事写真・電子黒板・台帳が中心なら蔵衛門を比較します。 容量単価だけで決めず、写真台帳、ユーザー管理、退職時のデータ、スマホ撮影の流れまで確認してください。
役割で選ぶ
| 欲しいもの | 第一候補 |
|---|---|
| 会社メール・カレンダー・表計算・ファイル管理 | Google Workspace |
| 5〜10人で大量の写真・図面を定額共有 | XServerドライブ |
| 電子黒板・写真仕分け・提出台帳 | 蔵衛門 |
| すべて必要 | 会社基盤と写真専用サービスを役割分担 |
この記事が向く会社
- 一人親方〜10人前後で写真、図面、見積書が私物端末に散らばっている
- Google Driveの個人共有と会社契約の違いが分からない
- 施工写真を普通のストレージへ置くか専用サービスにするか迷う
3製品の役割
| 製品 | 通常料金の入口 | 容量 | ユーザー | 建設専用機能 |
|---|---|---|---|---|
| Google Workspace Starter | 1年契約の通常表示800円/人・月。税・支払総額は契約画面で確認 | 30GB/人のプール | 最大300人 | なし。メール、カレンダー、共同編集が中心 |
| Google Workspace Standard | 1年契約の通常表示1,600円/人・月。税・支払総額は契約画面で確認 | 2TB/人のプール | 最大300人 | なし |
| XServerドライブ スモールビジネス | 36か月契約の通常月額換算2,970円(税込)+初期11,000円(税込) | HDD 1TB または SSD 500GB | 無制限 | なし。共有リンク、履歴などストレージ機能 |
| 蔵衛門 | 契約・人数で異なるため公式見積確認 | 契約構成による | 契約構成による | 電子黒板、AI写真仕分け、台帳、図面 |
2026年9月6日の公式情報です。Google Workspaceは1年契約、XServerドライブの2,970円は36か月契約という条件が異なります。XServerドライブの通常価格は1か月契約なら月額3,960円(税込)です。期間限定割引は比較表へ含めていません。必要な利用期間の支払総額で比べてください。
Google Workspaceが向く会社
独自ドメインメール、カレンダー、文書・表計算、ファイルを一つの管理画面で扱いたい会社向けです。共有ドライブではファイルが個人でなくチーム所有になるため、メンバーが退職してもファイルを組織に残せます。マイドライブ内の共有フォルダとは所有者が異なります。利用プランの機能と管理者設定を確認し、会社用の共有ドライブを作る運用にしてください。
弱点は建設専用機能がないことです。電子黒板や写真台帳を必要とする会社は、写真だけ専用アプリへ分けます。詳しい初期構成は建設会社向けGoogle Workspaceで説明しています。
XServerドライブが向く会社
有料プランはユーザー数無制限の定額制で、スモールビジネスは1TB HDDまたは500GB SSD、1ファイル5GBまでと公式に案内されています。5〜10人で写真・図面・動画を共有し、人数課金を避けたい場合に比較しやすい構成です。
一方、メール、カレンダー、文書共同編集を同じ契約で揃えるサービスではありません。写真台帳や電子黒板も別に必要です。無料フリーは2GB・1名なので、操作確認用と考えます。
蔵衛門が向く会社
工事写真の撮影、電子黒板、AI仕分け、台帳、図面共有が中心なら、汎用ストレージより作業工程を減らせる可能性があります。単なる「保存容量」ではなく、撮影後の仕分けと提出までを含めて比較します。
弱点は、一般文書・会社メールの基盤を別に用意する点と、製品・人数によって料金表示が異なる点です。蔵衛門 vs ミライ工事も参照してください。
人数別の見方
| 規模 | 選定ポイント |
|---|---|
| 1人 | 無料容量で実測。独自メール不要なら個人向け、写真台帳なら専用アプリ |
| 3人 | 退職・端末紛失時に会社がデータを回収できる構成へ |
| 5人 | Workspaceの人数課金とXServerドライブ定額を、メール等を含む総額で比較 |
| 10人 | 権限グループ、現場別外部共有、監査・履歴、容量超過をテスト |
フォルダ設計
どの製品でも、先に次の最小構成を決めます。
年度
└── 現場番号_現場名
├── 01_契約・見積
├── 02_図面
├── 03_施工写真
├── 04_報告書
└── 05_請求・完了氏名だけ、住所だけ、現場の通称だけが混在すると検索できません。現場番号と正式名を案件台帳と揃えます。写真専用アプリを使う場合は、完成した報告書と必要な原本だけ会社ストレージへ保存する役割分担も有効です。
スマホで確認すること
- 現場で50枚を連続アップロードできるか
- 通信が切れたとき再送されるか
- 写真の撮影日時・画質が提出要件を満たすか
- 協力会社へ閲覧だけを許可できるか
- 私物端末を紛失したときアクセスを止められるか
よくある質問
一番安いのはどれですか?
人数、必要容量、メール、写真台帳で変わります。1TBの置き場だけと、5人分の会社メール込みを同列に比較しないでください。
Google Driveだけで工事写真台帳を作れますか?
保存と共有はできますが、建設向け電子黒板や台帳出力は標準機能ではありません。専用アプリとの作業時間を比較します。
協力会社にもアカウントが必要ですか?
製品の外部共有方式と権限で異なります。URLを知る全員が見られる設定は避け、期限・パスワード・閲覧範囲を確認します。
移行初日に全部を移さないための手順
- 進行中の1現場を選び、管理者を社長と事務担当など2人で決める。
- 図面・写真・見積を分け、協力会社には必要な範囲だけ共有する。
- 古い図面が残った場面を想定し、最新版を誰でも見分けられるか試す。
- 誤って消した模擬ファイルを戻せるか、復元期間・権限を確認する。
- 契約終了時に必要なファイルを取り出せることを確認してから対象現場を増やす。
クラウドへ置けば誤削除も必ず解決するわけではありません。同期とバックアップは目的が異なるため、完成台帳など残すべきデータは別の保管先も決めます。保存容量は平均的な写真1枚の容量と、1現場の枚数・年間現場数を自社で測って見積もります。
写真から台帳を作る部分に時間がかかっているなら、保存場所を変えるだけでは解決しません。現場写真管理アプリ比較で専用機能の必要性を先に確認してください。
確認した公式情報
確認日:2026年9月6日。機能・料金は下記の公式情報を基に整理しています。自社での使いやすさは、本文の試し方で確かめてください。
まとめ
会社業務全般はGoogle Workspace、大容量のファイル置き場はXServerドライブ、工事写真の撮影から台帳は蔵衛門、と役割が異なります。自社が減らしたい作業を一つ決め、1現場の撮影から退職者データ管理まで試して選びます。
写真台帳が必要か、会社ファイルの置き場が必要かを先に分け、必要な役割の料金と容量を確認してください。
写真台帳が主目的なら、蔵衛門とミライ工事の比較で撮影端末と提出書式から検討してください。